全国での活動報告

全国での活動報告


エコ・クッキングナビゲーターさんの活動報告
こんなエコ活動、しています!


日ごろから、エコ・クッキングやエコスタイルに取り組んでいらっしゃるエコ・クッキングナビゲーターさんたちは、どんなレシピを考えているの?そしてどんな活動をされているのでしょうか。ご応募いただいたなかから、今月は奥山欽子さんの取り組んでいらっしゃるエコ活動についてご紹介します。



© NPO法人 食育と食の救援隊

インタビュー


編集部:奥山さんは、NPO法人「食育と食の救援隊」を主催されていらっしゃるそうです。 NPO活動を始めることになったきっかけをお聞かせいただけますか?

奥山さん:以前料理教室のお手伝いをしていたときに、ブロッコリーの芯がとてもおいしいことを、教室で紹介しました。そのレシピを持ち帰ったお宅では、「ブロッコリーの芯は捨てるもので、食べるものではない」と思い込みがあったようです。こうした思い込みも、自給率が40%にまで下がってしまった原因のひとつではないかと思いました。環境のことは、以前から少し勉強もしておりましたので、このブロッコリーの話を機に、自分でも何かできることはないか、と思うようになったのがNPO設立のきっかけです。

編集部:奥山さんの活動の理念や方針など、お聞かせください。

奥山さん:理念の柱は3つあります。まず、「選食力を養う」こと。食品の種々の偽装が発覚しています。異常に安い物にはそれなりの理由があるはずです。表示されている事柄をよく見て、自分で食べ物を選ぶ力を磨いておく必要があると思います。お財布と相談しながら、できる範囲でかまわないので、人の手があまり加えられていない物を購入し、自分で工夫して調理するようにと指導しています。

2つめは、「食事作法・即ち躾全般を伝える」ことです。お箸の使い方をはじめ、おわん類の持ち方やめいめい皿の使い方なども大切なしつけだと思います。ひじをついて食事をしない、背中を丸めて食事をしないなど、食事中だけでも教えることがいっぱいです。社会生活のなかでの礼儀や作法なども、食事や料理を通してお伝えできる事があると思い、努力しています。

3つめは、「地球の食を考える」こと。地球上の人口が67億4千万人近くになり、昨年より1億3千万人ほど増えている(2008年12月現在)とのことです。食糧がとれる国では、自国の人々の食糧を先ず確保することでしょう。日本の自給率は40%です。他国から作物を輸入するということは、作物を育てるのに使う、その国の水も同時に輸入するということです。水不足を感じている人が10億人もいるというのに、これではいけないと思います。

編集部:その対策として、できることはありますね。

奥山さん:あると思います。エコ・クッキングはそのひとつです。たとえば、近くでとれたものを積極的に買ったり、旬のものを買うようにしたりするだけで、今騒がれている二酸化炭素の削減になります。また、食材をよく見て、よく考えて購入し、食べ物の大切さを実感すれば、ムダに捨ててしまう部分も少なくなると思います。日本は年間2000万トンの食料をムダにしていると聞きました。ホテルなどの宴会料理での廃棄量が多いのも問題ですが、各家庭でもできることがあるはずです。一物全体食を心がけ、エコ・クッキングを伝えたいと思います。

編集部:具体的にはどのような活動をされていますか?

奥山さん:現在、区の業務委託を受けて「食育入門講座&クッキング」を6ケ所の地域センターで、各3回ずつ開いています。参加費を350円におさえているせいか、毎回満席になっています。そして参加してくださった方々はおいしかった!楽しかった!家でも作ってみたい!子どものお箸の持ち方が直った!などの意見をいただいています。エコ・クッキングという面でも、汚れを拭き取ってから洗うということをはじめて知った、鍋底の水を拭き取ってから火にかけた方が、ガスの節約になるなんて本当に知らなかった、という感想もいただいています。

編集部:この活動を通じて、感じることはありますか?

奥山さん:とにかく日本の自給率を上げ、輸入食材、飼料を少しでも少なくしていかないと、輸入がもしストップしてしまったら、どうなるのかと考えると恐ろしくなります。すぐに国産のものを増やすのは難しいでしょうから、なるべく早く取り組むべきだと思います。
また、さきほども申し上げましたが、食の偽装やうそが蔓延しているのは悲しいことです。こうしたモラルの低下を防ぐためにも、家族の集まる「食」の場で、何が正しいのかを伝えていく必要があるのではないかなと思います。だからこそ正しい食育活動を続けていくことに、意味があると感じています。

編集部:未来を担う人たちに伝えていきたいこと、たくさんありますね。奥山さん、ありがとうございました。