全国での活動報告

全国での活動報告


エコ・クッキングナビゲーターさんの活動報告
こんなエコ活動、しています!


日ごろから、エコ・クッキングやエコスタイルに取り組んでいらっしゃるエコ・クッキングナビゲーターさんたちは、どんなレシピを考えているの?そしてどんな活動をされているのでしょうか。ご応募いただいたなかから、今月は藤本睦美さんの取り組んでいらっしゃるエコ活動についてご紹介します。



インタビュー


編集部:藤本さんは、地域の交流センターやご自宅で、料理教室を開催していらっしゃいます。エコ・クッキングナビゲーター以外にも、調理師免許・食育インストラクター・野菜ソムリエの資格をお持ちとのことですが、こうした資格取得のきっかけはなんですか?

藤本さん:「食」に興味を持ち始めたきっかけは、航空会社に勤務していたころにさまざまな国の「食」と出会い、その大切さや楽しみを覚えたことです。そして、自分が経験したことをほかの人にも伝えたいと思うようになりました。
さらに、結婚、妊娠、出産を経験するなかで、「食」の大切さを再認識し、「食」を一から見直し、学ぼうと決意して調理師学校に入学しました。
食育インストラクターの資格は、自分自身の子育てにも役立つし、人にも積極的に伝えていけると思い取得を考えました。
野菜ソムリエの資格は、野菜には数多くの種類と旬があって栄養価も高く、食卓を楽しくしてくれるものだという思いもあり、家族の健康のために、そして教室を開くためにも役立つ資格と思い、取得しました。

編集部:エコと食、というつながりに目覚めたきっかけはありますか?

藤本さん:2007年春に、はじめて「エコ・クッキング」を東京ガスのホームページで知り、興味を持ったのがエコに目覚めたきっかけです。
エコ・クッキングを心掛けるようになってからは、日々の料理や家事のなかで「これもエコにつながる!」という発見が続き、その発見の喜びがさらなるエコにつながっていったと思います。

編集部:料理教室を通してエコを人々に伝えようと思った理由をお聞かせください。

藤本さん:買い物にマイバッグを持参するなどのエコは一般的に浸透していますが、意外と気づかれていないのが調理に関するエコではないかと思いました。
とくに主婦にとって身近な調理の分野でエコができるのは魅力。さらに、料理家としてできるエコはなんだろう…と考えたとき、料理教室が浮かびました。

編集部:藤本さんの料理教室には、「おもてなし料理コース」が設けられているようですが、心のこもったおもてなしはエコ・クッキングにとっても大切なキーワードです。コース開催のときに気をつけられているエコなポイントを教えてください。

藤本さん:イメージ的に、エコ=節約=地味と思われがちです。節約してはおもてなしができないのでは?との声が多いなか、エコ・クッキングはただ節約しているのではなく、地球環境を考えながらこんなすばらしい料理、楽しい食卓を作り上げることができますよ!ということを伝えられるようにしています。
具体的には、
廃棄量を目で見て知る上にも効果的な「食材くず箱」を作りできるだけ無駄を出さないよう、食材を使いきるようにしています。
同じ鍋で調理できるものは洗わず拭き取って次の調理に進み、最後の片づけも古着や布を使い、フライパンや鍋の汚れを取り除くようにします。こうすると洗剤が少量ですみますし、水を必要以上汚すこともなくなります。
旬の食材を使うことがどれだけエコかを説明し、食材の旬を生徒さんに紹介しています。
ガスを使う際には鍋底の水分を必ず拭き取り、鍋底から炎をはみ出さないこと、加熱する際にはできるだけ蓋や落とし蓋を使うようにして、消費エネルギー量を少なくします。
野菜の茹で汁などは、ザーっと捨てないで、下洗いに使います。
パスタを茹でながら野菜をさっと茹でるなど、ひとつの鍋で同時進行できる調理をします。
なんでも冷凍してしまうと解凍にもエネルギーを使うので、電子レンジの解凍機能などのエネルギーを使わなくてもすむ食材を冷凍することをすすめています。


編集部:料理教室にはどんな方々がお越しになりますか?また、教室内での楽しいできごとなど、ありますか?

藤本さん:現在「食育キッズコース」には小学1年生から4年生までの子どもたちが、「おもてなしコース」には20代〜50代の方がいらっしゃいます。
なかでも、30代で幼稚園や小学校のお子さまを持つママが多いです。教室の最中には、汚れがよく落ちる掃除法や、おすすめのお店などの話で盛り上がり、情報交換の楽しみもあります。「先生から言われた〜を実行してみてよかったわ!」など、生徒さんからの声を聞くのも楽しみのひとつです。

編集部:「食育」にも興味を持たれているようですね。

藤本さん:はい。子どもたちの孤食の話題や、ゲーム機や携帯電話を片手に食事をすませる子どもたちの状況が報道されるのに衝撃を受け、子どもにとっても大人にとっても「食」の大切さや楽しみが失われていると感じました。
とくに幼い頃に「食」への意識を高めることが大切だと思います。大人へもそういったことを意識してもらう必要があると強く思います。

編集部:料理教室のレシピを考えるときのポイントは?また、どういうときにレシピが思い浮かびますか?

藤本さん:ポイントは、第1にそのときの旬の食材を使うことです。そして第2に、それらの栄養バランスを考え、そしておもてなし風に、おいしく見た目も楽しめるよう工夫します。また第3に、料理だけでなく、気になるレストランに行ったり、デパートの食料品売り場からファッション階、リビング食器雑貨などの階を歩き回って、さまざまな「旬」や「流行」を感じたりするのもポイントかもしれません。
テーブルコーディネートなどの参考になります。いろいろな雑誌にも目を通し、生徒さんがどのようなものに興味を持ち、どのような料理を喜んでくれるかなと研究もしています。

編集部:エコ・クッキング以外にも、暮らしのなかで、エコに気を遣われている部分はありますか?

藤本さん:携帯電話の充電器を差し込んだままにしない、使っていないOA機器や家電などのコンセントは抜いておくなど、何気なくやってしまいがちな家電のムダをなくすようにしています。
また、洋服は流行物に飛びついて買わないようにしています。
それでも買った場合には、大切に、長く使うことを心がけています。使わなくなったものや着なくなったものは、すぐに捨てず、ネットオークションや、フリーマーケットなどでリサイクルできるようにして。
出かけるときの移動は、近場なら自転車、遠方ならなるべく公共交通機関を利用するようにしています。

編集部:小さなことから少しずつ。普段の生活でもエコを意識していると、新しいエコのアイデアがどんどん浮かんでくるようですね。
藤本さん、これからもご活躍を期待しています。ありがとうございました。